ネタニヤフ首相軸に組閣へ、イスラエル大統領が指示
イスラエルのリブリン大統領は6日、3月23日に実施された総選挙(定数120)の結果を受け、最も多くの支持を得たネタニヤフ首相に、新たな連立政権発足に向けた組閣を指示した。
大統領が5日に、議席を得た13政党から首相候補について意見を聞いたところ、与党右派リクードのネタニヤフ氏が52議員から支持を得た。反首相派で中道イェシュアティド(未来がある)を率いるラピド元財務相は45人の支持を得た。3党(計16議席)が、推薦の辞退を表明した。
組閣期限は28日間で、必要なら2週間延長できる。ネタニヤフ氏は、極右ヤミナのベネット元国防相や、リクードを離党して右派新党「新たな希望」を設立したサール元内相に連立参加を呼び掛けている。ただ、ネタニヤフ氏は、収賄や詐欺などの罪で公判中であり、交渉は困難を極めることになりそうだ。
イスラエルでは、2年間で4度の総選挙が行われるなど政治の混乱が長期化している。