韓国与党代表、米政権の対北強硬姿勢支持


交渉による解決に期待

 韓国与党「共に民主党」の秋美愛代表はワシントン・タイムズとのインタビューで、トランプ米大統領は、就任当初から北朝鮮の核開発問題を政策の優先課題に据え、両国間で激しい非難の応酬が続いているものの、交渉による解決の可能性が高まっているとトランプ政権の対北政策を評価した。

 北朝鮮は核兵器ばかりでなく、大量の通常兵器を保有し、ソウルなど韓国の主要都市を標的としている。秋氏は、トランプ政権が取ってきた強硬姿勢で外交的解決への道が開けるとの考えで米韓両国が一致していると主張。「米国は戦略的忍耐と言ったり、時には北の挑発に対して目をつぶったりしてきた」と前政権までの対北政策を非難する一方で、「状況は明らかに変わった。北は予想以上の速さで核開発計画を進めている。トランプ氏は、北を交渉のテーブルに着かせるという意思を明確にした」と現米政権の対応への支持を表明した。

 共に民主党は、今春の大統領選で北との関与政策を支持し、強硬路線を取るトランプ政権とは距離を置いてきた。

 しかし、秋氏は、トランプ氏は、核を持つならず者国家を隣国に持つ韓国の難しい立場をよく分かっていると思うとした上で、米国などのアジア太平洋地域の主要国が対北政策を「韓国を無視」して進めるのではないかとみられていることについて、今月上旬の韓国訪問でトランプ氏が「韓国の意向を無視しないことを明確」にしたことで、その懸念は薄れていると指摘した。

 また南北の統一については、「大きな障害がある」とまず北朝鮮の核放棄が前提との見方を明らかにした。

(ワシントン・タイムズ特約)