小林 宏晨 2016/9/15 Viewpoint|欧州 [会員向け]
日本大学名誉教授 小林 宏晨
核の世界秩序は冷戦の終焉(しゅうえん)後、比較的安定したかに思われた。しかし現実はそうではなかった。しかもその主要責任国はロシアであり、次に中国である。以下、ロシアを中心に時系列的に概観しよう。
核の第1時代 広島と長崎での核爆発をもって核兵器が東西対決の中心的権力維持手段へと台頭した事実は、1945年時点でほとんどの人々が認識しなかった。
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