カンボジア、強権与党独走の総選挙


フン・セン首相

 29日実施の総選挙は、123議席の国民議会(下院)を争う5年に1度の選挙。覇を競うのは20に上る登録政党だが、実力のある政党は与党カンボジア人民党(CPP)と与党寄りのフンシンペック党ぐらいで、あとはいずれも弱小軍団だ。

 下院改選前の議席は、ほぼCPPとフンシンペック党が占めている。フン・セン政権は2年前、全議席の約半数に迫る55議席を持つ野党カンボジア救国党(CNRP)を解散に追い込んだからだ。同党の有力政治家118人は5年間の政治活動禁止を命じられ、議席はフンシンペック党などに割り振られ、フン・セン政権は数の上で磐石の政治基盤を構築していった経緯がある。


...【全文を読む】
記事の全文をご覧になるには会員登録が必要です。
新規会員登録へ
ログインへ