「モンゴル人連帯の拠点に」 世界連盟本部、東京に事務所開所
南モンゴル(中国・内モンゴル自治区)に関する情報発信などのため、昨年12月に設立された世界モンゴル人連盟の本部事務所の開所式が8日、東京・浅草橋の同所で行われた。
連盟は今後、東京に本部を置きながら米国や欧州、モンゴル国など世界各地に住むモンゴル人の有志、先月21日に自民党議員らにより発足した「南モンゴルを支援する議員連盟」と連携。内モンゴル自治区における言語政策や弾圧に対する抗議やデモ、情報収集・発信をしていくという。南モンゴル出身の理事21人を中心に活動する。
連盟の理事長で静岡大学の楊海英教授は「連盟をかつて東京にあった満州国と“モンゴル自治邦”の駐日大使館の使命と精神を受け継ぐものにしたい」とあいさつ、「世界のモンゴル人と平和、人権、民主主義のために努力し、日本の良識ある方々と共に闘っていく」と力を込めた。
参加者らはモンゴルの民族衣装・デールを身にまとい、モンゴルの伝統にのっとって白い布をチンギスハンの肖像画の前に捧(ささ)げた。
事務所の開所に当たり、南モンゴル議連幹事長の山田宏参院議員、国家基本問題研究所理事長の櫻井よしこ氏、自民党副幹事長の上野宏史衆院議員、南モンゴルクリルタイのショブチョード・テムチルト理事長らが祝電を送った。