モンゴルの中国大使館周辺でも抗議、内モンゴル自治区モンゴル語教育廃止受け


民族衣装姿で抗議する参加者(Facebookより)

民族衣装姿で抗議する参加者(Facebookより)

 中国・内モンゴル自治区で新学期から学校教育を漢語中心に切り替える措置を受け3日、モンゴル国の国立大学の教員らを中心に首都・ウランバートルの中国大使館周辺で“平和的”抗議が呼び掛けられた。ライブ動画などが世界中に配信されている。

 モンゴルの民族衣装・デールに身を包むなどした参加者らは中国大使館に向かって横断幕を掲げ、“Save Mongolian language”(モンゴル語を守れ)と叫んだ。

 中国当局のこうした措置に反発し、モンゴル国の国民の間でも、モンゴル語やモンゴル文字保護への意識が高まっている。なお、同国政府は今年3月、将来的な公用語のモンゴル文字への全面切り替えに向け、2025年から公文書に現在使われているキリル文字とモンゴル文字を併記する計画を採決している。

(サンデー編集部・辻本奈緒子)