「日台の懸け橋に感謝」 李登輝元総統へ弔問の列


東京・台湾代表処

 先月30日に亡くなった台湾の李登輝元総統への弔問客のために、台北駐日経済文化代表処(東京都港区白金台)は3日、弔問記帳台を同代表処内に設けた。政治家や在日台湾人をはじめとした多くの弔問客が長い列をつくり、台湾民主化の父の死を悼んだ。

李登輝元総統

李登輝元総統の遺影に手を合わせる弔問者3日、東京都港区の台北経済文化代表処(森啓造撮影)

 受け付けの始まった午後1時から終了時間の午後5時までの間に、日本各界から約550人が追悼に訪れた。政界からは森喜朗元首相や鈴木馨祐外務副大臣などが参列。メディア界からは世界日報社の黒木正博社長や飯塚浩彦・産経新聞社社長らが弔問に訪れた。

 会場に設置された祭壇には、中央に李氏の写真が飾られ、生前好んでいた曲「千の風になって」が流れた。弔問客が書いた李氏へのメッセージカードには「台湾と日本のかけ橋にご尽力され、大変ありがとうございました」「世界の平和と安寧をお見守り下さい」など、思いの込められた言葉が記されていた。弔問記帳台は7日まで設けられ、4日からは午前9時から午後5時までの間に一般受け付けが行われる。また、大阪の弁事処や横浜分処などでも弔問を受け付ける。