台湾に骨を埋めた唯一の総督 明石 元二郎
編集局 2020/6/06 写真|アジア・オセアニア [会員向け]
工業化促進など数々の治績 遺言で「護国の鬼となり台民鎮護」
台北市内を南北に延びる中山区の林森北路といえば、台湾に来たことのある人であれば、すぐに思い当たるだろう。ここは、日本が台湾を統治していた頃、大正町と呼ばれ、台湾総督府に勤務する行政官を中心に、たくさんの日本人が住む高級住宅地だった。
林森北路から横切る道路は、一條通から十條通まで日本風の名前が今日でも通称として使われている。戦後は、台湾に駐在する日本人の歓楽エリアとなり、昔に比べると店舗数は激減したものの、今でも少し路地に入れば、ピンク色のネオンが降り注ぎ、日本人向けのクラブ、スナック、バーが立ち並ぶ。
...【全文を読む】