南ア与党、新党首にラマポーザ氏


次期大統領へ最有力

 南アフリカの与党、アフリカ民族会議(ANC)の議長選が19日、行われ、シリル・ラマポーザ副大統領(65)が、ズマ大統領の元妻で前アフリカ連合(AU)委員長のドラミニ・ズマ女史(68)を小差で破り、当選した。仏メディアなどが19日、報じた。

ラマポーザ氏

南アフリカ与党アフリカ民族会議(ANC)のラマポーザ新党首=18日、ヨハネスブルク(EPA=時事)

 ラマポーザ氏は、新議長になったことで、次期大統領の有力候補に躍り出たことになり、ズマ政権下で相次いだ汚職や経済低迷の解消へ国民の期待が高まっている。ただ、小差であることなどから、両候補の権力闘争の激化も懸念されており、改革が実行できるかどうかは予断を許さない。

 新議長は、2019年総選挙後に次期大統領への就任が有力視されているものの、同選挙前に党が分裂する可能性も指摘されている。

 ANCはかつて、反アパルトヘイト(人種隔離)運動を率い、1994年の初の全人種参加選挙以来、政権与党の座を維持している。

(カイロ鈴木眞吉)