ジンバブエ、ムナンガグワ新大統領就任


ガベ氏後任、問われる手腕

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 ジンバブエのエマーソン・ムナンガグワ前副大統領が24日、首都ハラレの6万人収容のスタジアムで国民が見守る中、就任式を行い、大統領に就任した。

 ムナンガグワ新大統領は最高裁長官の前で就任を宣誓、「大統領として国家に忠誠を誓い、憲法と法律に従い、それを守る」と宣言した。

 ムナンガグワ氏は次期大統領の最有力候補だったが、グレース夫人を次期大統領に推すムガベ前大統領に罷免され、南アフリカに亡命していた。

 ムガベ氏の姿勢に軍と党、国民が反発。軍は事実上のクーデターを起こしてムガベ氏を軟禁、党もムガベ党首を解任した。議会が弾劾決議案の審議を開始するに及び、ムガベ氏が辞任を表明、ムナンガグワ氏の大統領就任が実現した。

ムナンガグワ氏

24日、ハラレで、就任宣誓を行うジンバブエのムナンガグワ新大統領(左)(AFP=時事)

 ムナンガグワ氏は民主主義の定着と経済改革の必要性を強調している。ムガベ氏の失政で疲弊したジンバブエ経済は失業率が90%に達するともいわれ、ムナンガグワ氏は経済再生へ手腕が問われることになる。

 国営メディアが24日に報じたところによると、ムナンガグワ氏は、辞任したムガベ氏に対し、同氏とその家族が国内にとどまり、身の安全が保証されることを確約した。ムナンガグワ氏は、来年夏にも行われる大統領選までのムガベ氏の残りの任期を務める。

(カイロ鈴木眞吉)