与野党、中国共産党に祝電
中国共産党100年
尖閣・人権踏まえ「儀礼」強調
中国共産党の創立100年に合わせ、与野党は祝電を送った。しかし、中国による沖縄県・尖閣諸島周辺で相次ぐ領海侵入、新疆ウイグル自治区や香港などへの人権侵害を踏まえ、各党とも「あくまで儀礼」と説明している。
自民党は、中国要人と太いパイプを持つ二階俊博幹事長名で祝電を送った。日中友好やアジアの平和と安定への協力を求める「儀礼的な文言」だという。
公明党は中国共産党側の要請を受けて、祝意のメッセージを送付。山口那津男代表は1日、記者団に「国際儀礼」としつつ、「世界の平和と安定のために力を尽くしていただきたい」と語った。立憲民主党も「もろ手を挙げて祝う状況ではないが、北京政府とは物理的に近い距離にある」(枝野幸男代表)として、儀礼的なメッセージを送った。
一方、共産党の志位和夫委員長は1日、記者団に、中国の覇権主義と人権侵害を批判した上で「共産党の名に値しない」と指弾。メッセージなどは出さなかった。