御聖徳を次代に
「昭和の日」祝う 東京・明治神宮会館
「昭和の日」の29日、昭和天皇の御聖徳を次代に伝えていこうと、「昭和の日をお祝いする集い」(主催=同実行委員会)が東京都渋谷区の明治神宮会館で行われた。元宮内庁掌典補の三木善明氏と埼玉大学名誉教授の長谷川三千子氏が記念講演し、約600人が祝った。
三木氏は、天皇の主要祭儀の一つで、元日に行われる「四方拝」を例に挙げ、「真冬の夜明け前というとても寒い時間でも、天皇陛下は国家と国民のためにお祈りをされている」と説明。また、自身を犠牲にしてでも日本国民を助けてほしいという昭和天皇の言葉に連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)のマッカーサーが心を打たれたエピソードなどを紹介し、「天皇陛下が国家と国民を思うお気持ちは代々変わらず受け継がれてきた」と強調した。
長谷川氏は「毎日毎朝、国民のことを思い、お祈りしてくださる方が象徴として日本の真ん中におられる。これは本当に素晴らしいこと」とし、「この途方もない宝を、われわれは平成の御代から令和に大事に捧(ささ)げ持って行かなければならない」と訴えた。