「天安門を忘れない」在日中国人ら 都内で抗議
中国共産党が学生らによる民主化運動を武力で鎮圧した天安門事件から32年を迎えた4日、都内で在日中国人らが虐殺事件の真相究明などを求めて抗議活動(主催=民主中国陣線など)を行い、「われわれは天安門事件を忘れない!」と抗議の声を上げた。
同日午前、元麻布の中国大使館前に集まった参加者らは「中国は少数民族への弾圧をやめろ!」「打倒習近平」などとシュプレヒコールを上げた。午後には、JR有楽町駅周辺で街頭抗議集会が行われ、香港、ウイグル、チベット、南モンゴル(内モンゴル)、沖縄などの各代表者らが中国共産党の人権弾圧を批判した。
その後の記者会見で、主催者の王戴(おうたい)さんは、「近年、世界中の多くの国が、中国共産党の邪悪さを知るようになってきたが、中国国内では未だに真実が伝えられていない」と訴えた。香港の何嘉軒(かかけん)さんは、「今、香港のビクトリアパークは警察だらけで、民主化運動ができない。海外にいるわれわれが頑張るしかない」と話した。