独首相の携帯盗聴と国際法


小林 宏晨

禁じていない情報活動

日本大学名誉教授 小林 宏晨

 米国の情報機関「国家安全保障局(NSA)」によるドイツのメルケル連邦首相の携帯電話盗聴はマスコミを含めて極めて重大なスキャンダルと見做(みな)されている。この事件は国際法的にどのように評価されるべきなのだろうか。結論から言えばNSAの盗聴は原則的に国際法的に禁じられてはいない。以下この問題の法的側面について検討しよう。


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