歴史教科書に通州事件掲載を
小山 常実 2018/6/11 Viewpoint [会員向け]
大月短大名誉教授 小山 常実
1937(昭和12)年7月29日、冀東自治政府の首都であった中国・通州で、自治政府所属の保安隊数千人が反乱を起こし、自治政府と通州駐留の日本軍約160人を襲った。と同時に、通州に居留する日本の民間人の過半数を虐殺した。この通州事件の研究は長らくタブーとされてきたが、この数年、急速に研究が進展し、いろいろなことが分かってきた。何よりも、虐殺や死体凌辱(りょうじょく)といった残酷行為の具体像がかなり明らかにされてきた。
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