絶滅危機の太平洋クロマグロ


小松 正之

東京財団上席研究員 小松 正之

 日本人になじみの深いマグロ類には、寒冷な海を好む「温帯性マグロ」と暖かい海を好む「熱帯性マグロ」がある。温帯性マグロには、北半球のクロマグロと南半球に生息するミナミマグロがある。クロマグロは大西洋クロマグロと太平洋クロマグロがあり、後者は北半球をフィリピンと台湾沖から太平洋岸と日本海を通過して、米大陸の沿岸のメキシコ半島沖まで回遊する。そのほか、身が白いビンナガマグロがある。


...【全文を読む】
記事の全文をご覧になるには会員登録が必要です。
新規会員登録へ
ログインへ