さまよい続ける日本社会


久保田 信之

縦軸の「常識」確立せよ

NPO法人修学院院長・アジア太平洋交流学会会長 久保田 信之

 日本社会の現実を細かく具体的な例を挙げて批判すれば、確かに凶悪犯罪は多数発生している。確かに「住みにくい世の中になった」と嘆きたくなる事例が山積している。

 とはいえ、大きな流れを見てみれば、幸いにも、日本人の多くは「法律に違反することは悪いことだ」と自覚しているし、「善悪感覚が善良な国民」であるし、「法治精神も進んでいる」ことは事実だ。警察をはじめとする治安当局の献身的な態度は、世界一勤勉で誠実に住民の平和と安全の実現に日々努力してくれていることも事実だ。


...【全文を読む】
記事の全文をご覧になるには会員登録が必要です。
新規会員登録へ
ログインへ