防災の日・巨大地震に備えよ


濱口 和久

30年以内に70%の確率

拓殖大学地方政治行政研究所客員教授 濱口 和久

 現代に生きる日本人が「大震災」と聞いて連想するのは、記憶に新しいところでは平成23(2011)年3月11日の「東日本大震災」や平成7(1995)年1月17日の「阪神・淡路大震災」ではないだろうか。

 しかし、この2つの「大震災」よりもはるかに人的被害をもたらしたのが、大正12(1923)年9月1日の「関東大震災」である。92年前の出来事であり、当時のことを知る日本人はほとんどいないが、日本の自然災害史上最大の犠牲者を出した。


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