お墓を親しむ日本の家族制度


那須 聖

助け合い強い社会の基

在米外交評論家 那須 聖

 元来、日本は家族制度の国であり、アメリカは夫婦制度の国である。

 ところが、戦争に負けた国には勝った国の制度や考え方が入ってくるのが常道であって、敗戦国日本に米国の制度や考え方が入ってきたのも、例外ではなかった。憲法には「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有する」(24条)など夫婦制度の考えが入った。このために、戦後の日本国民は従来の習慣どおりに家族制度を続けるか、それとも夫婦制度に移行するかという生活問題が起こった。


...【全文を読む】
記事の全文をご覧になるには会員登録が必要です。
新規会員登録へ
ログインへ