気掛かりな浅草寺仏像破壊


金子 民雄

過激なイスラムの時代

歴史家 金子 民雄

 この地球上に生まれた人類(ホモサピエンス)は、動物では同じであっても、哲学的に言えば「叡知人」ということになり、最もすぐれているということらしい。ところがそうは言っても、人は生まれた土地や国柄が違えば、もう互いの理解は容易なことでない。

 まあなんの因果か運命の皮肉なのか、十代の末のまだ子供の頃から、たまたま隣家に住んでいた何世帯かのアメリカ人夫婦が、ときどき夫婦喧嘩をするので、その仲裁をしなくてはならず、これは厭なことだった。しかし、ここから学んだ貴重な教訓があった。


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