天皇陛下 「国の一層の発展祈る」


即位の礼 2回目の饗宴の儀
皇居 三権の長ら出席

 天皇陛下の即位に伴う祝宴「饗宴(きょうえん)の儀」の2回目が25日昼、皇居・宮殿で行われた。

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天皇陛下は2回目の「饗宴の儀」であいさつされた=25日午後、皇居・宮殿「豊明殿」(代表撮影)

 22日の「即位礼正殿の儀」に参列した三権の長や閣僚、国会議員、各界代表ら約400人が出席し、天皇、皇后両陛下や皇族方が招待客と和やかに会食された。

 両陛下は正午ごろ、宮殿内の「豊明殿」に到着し、天皇陛下が出席者を前に「即位礼正殿の儀を終え、ここに皆さんと饗宴を共にすることを誠に喜ばしく思います。この機会に国民の幸せと国の一層の発展を祈ります」と述べられた。

 これに対し、安倍晋三首相が「このたびは、即位礼正殿の儀を厳粛のうちに終えられ、誠におめでとうございます」と祝詞を述べた。

 国歌演奏の後、大島理森衆院議長の乾杯で食事が始まった。

 この日は山中伸弥さん、本庶佑さんらノーベル賞受賞者、「令和」の考案者とされる中西進さんも出席。皇后陛下の両親の小和田恒さん、優美子さん夫妻も姿を見せた。

 饗宴の儀は即位の礼の儀式の一つで、憲法上の国事行為として計4回開催。22日夜は164の国・機関などの外国賓客248人が出席した。

 25日は22日と同じ着席形式で、29日と31日は立食形式で行われる。