上皇后陛下、85歳に


 上皇后陛下は20日、85歳の誕生日を迎えられた。皇后時代は宮内記者会の質問に文書で回答を寄せられていたが、上皇陛下の退位に伴い、今年からは宮内庁から近況が発表されることになった。

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上皇、上皇后両陛下は談笑された=16日、吹上仙洞御所応接室(宮内庁提供)

 同庁によると、お住まいでは3度の食事や早朝の散策を必ず上皇陛下と共にされ、来年1月~3月末に予定されている高輪皇族邸(東京都港区)への転居に向けて両陛下で整理を進められている。

 日曜朝には上皇陛下と皇居・東御苑を散策され、皇居での残る日々を懐かしむように過ごしておられるという。

 上皇后陛下は6月に受けられた心臓検査で中度の三尖(さんせん)弁逆流症や不整脈などの所見が認められ、経過観察中。同月に両目の白内障手術を受けられたほか、9月には東大病院(文京区)で乳がんの手術を受け、ホルモン療法を続けられている。

 上皇后陛下は天皇、皇后両陛下が即位後、順調に活動しておられることを喜んでおられ、今年の即位関連儀式の様子を写真アルバムで振り返られることもある。8月に静養で訪れられた群馬県草津町では、世界的フルート奏者のカール=ハインツ・シュッツさんと共にコンサートホールでピアノ演奏を披露された。