両陛下、米大統領夫妻と会見
初の国賓「うれしく思う」 皇居・宮殿で歓迎行事
天皇、皇后両陛下は27日午前、国賓として来日したトランプ米大統領夫妻と皇居・宮殿「竹の間」で約15分間会見された。会見は大部分が英語で行われ、天皇陛下は「私の即位後の最初の国賓として大統領をお迎えできることをうれしく思います」と述べた。
両陛下と大統領夫妻は初対面で、陛下が天皇として外国首脳と会見するのは初めて。宮内庁によると、上皇陛下ご夫妻の近況や大統領の大相撲観戦などが話題に上った。大統領は陛下に「日米関係は過去の戦争などさまざまな歴史を乗り越えて、今の素晴らしい関係が構築されているのだと思います」と話したという。
その後贈答品のやりとりがあり、大統領夫妻は陛下に米国製のビオラを、皇后陛下には出身大学のハーバード大の木でできた文具などを贈った。
両陛下と大統領夫妻は会見に先立ち、宮殿東庭で行われた国賓歓迎行事に臨んだ。皇居での国賓歓迎行事は昨年5月にベトナムの故チャン・ダイ・クアン国家主席(当時)を迎えて以来で、米大統領としては2014年4月のオバマ氏以来となる。
大統領夫妻は午前9時20分ごろ、専用車で宮殿に到着。両陛下が笑顔で出迎え、英語であいさつして握手を交わした。
歓迎行事には秋篠宮殿下ご夫妻や安倍晋三首相夫妻も同席。米国国歌の「星条旗」と君が代が演奏された後、大統領が儀仗(ぎじょう)隊による栄誉礼を受けた。