新天皇陛下、6月に即位後初地方へ


「四大行幸啓」、多忙な1年に

 新天皇、皇后両陛下は6月初め、愛知県で開催される第70回全国植樹祭に出席される予定で、即位後初の地方訪問となる見通しだ。天皇、皇后両陛下が行ってこられた公務は「ほぼすべて引き継ぐ」(宮内庁幹部)考えで、今年は御即位に伴う一連の儀式もあり、多忙な1年となる。

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皇后両陛下=2018年3月

 これまで行われていた恒例の地方訪問は、植樹祭と国体、全国豊かな海づくり大会で、「三大行幸啓」と呼ばれてきた。新両陛下はこれに加え、皇太子夫妻時代に取り組んでこられた国民文化祭へも出席し、「四大行幸啓」となる。今年の国体は茨城、海づくり大会が秋田、国民文化祭は新潟の各県が会場で、いずれも秋に行われる。

 即位された1日も、「朝見の儀」などの儀式が続き、新侍従長らの認証官任命式などの公務が早速予定されている。

 今月は、皇居・宮殿で春の勲章親授式が行われるほか、下旬には国賓として来日する米国のトランプ大統領の歓迎行事や会見がある。新陛下は皇居内での稲作も引き継ぎ、田植えを行われるほか、内閣からの書類に決裁する執務なども控えている。