両陛下が皇居外を散策
桜に笑顔、ランナー驚き
天皇、皇后両陛下は7日朝、皇居外周を「お忍び」で散策された。両陛下は健康維持のため皇居内の散策を日課にしているが、敷地の外へ出るのは珍しい。
両陛下は午前7時10分ごろ、北の丸公園側の北桔橋門から姿を見せられた。天皇陛下は黒いジャンパー、皇后陛下は白い洋服姿。公道沿いに咲いているソメイヨシノやシダレザクラを笑顔で眺めながら、乾門まで200㍍ほどの道を腕を組んでゆっくりと歩かれた。
お忍びの散策は約10分間。両陛下は驚いて足を止めたランナーらににこやかに手を振ると、乾門から再び皇居内の乾通りへ戻っていかれた。
両陛下は5月1日の新天皇即位後、上皇、上皇后として東京・高輪の仮住まいに移り住まわれる予定。皇居近くに住む医師畑佐まどかさん(58)は2年前にも犬の散歩中に両陛下と出会ったといい、「前回は『まあかわいい』と皇后さまに声を掛けていただいた。お二人は本当に優しい表情をされていて、お会いできて感激です」と語った。
皇居ではこの日、平成最後となる乾通り一般公開の最終日を迎えた。宮内庁によると、3月30日から9日間で計約38万人が訪れた。