皇太子殿下、パリで歌舞伎御鑑賞


ジャポニスム関連イベント
エッフェル塔の点灯式に

 【パリ時事】フランス公式訪問中の皇太子殿下は現地時間の13日夕、パリの国立シャイヨー劇場を訪れ、同国で開催中の日本文化の祭典「ジャポニスム2018」の関連イベントである松竹大歌舞伎パリ公演を鑑賞された。

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皇太子殿下は日仏友好160周年を記念する行事「ジャポニスム2018」の特別企画で、日の丸のイメージにライトアップされたエッフェル塔を眺められた=13日、パリ(時事)

 皇太子さまはまず、パリ市立プティ・パレ美術館で、江戸期の画家伊藤若冲の美術展を鑑賞。同行記者団の取材にも応じ、公式訪問の感想について「フランスの方々が日本に大変高い関心を寄せていただいていること、日本について知ろうとしていることを実感いたしました」と述べた。

 続いてシャイヨー劇場で、中村獅童さん、中村七之助さんらが出演する歌舞伎公演「色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ)」と「鳴神」の両演目を鑑賞。公演の合間には、劇場内で行われたエッフェル塔のライトアップイベントにも出席した。

 カウントダウンとともに皇太子さまがボタンを押すと、劇場正面のエッフェル塔が日の丸のイメージにライトアップ。国宝「燕子花(かきつばた)図屏風」や浮世絵など、日本文化をモチーフにした映像が音楽とともに次々に映し出され、パリ中心部は日仏友好ムードに包まれた。

 ジャポニスム2018 日仏国交樹立160周年を記念し、フランスで7月に開幕した日本文化の魅力を紹介する祭典。2016年5月に安倍晋三首相とオランド大統領(当時)の間で開催が合意され、現在のマクロン大統領に引き継がれて実現した。約8カ月にわたり、展覧会や舞台公演などのイベントが各地で開かれる。