皇太子殿下御夫妻、「みどりの愛護」式典に


彦根城博物館も御視察

 滋賀県を御訪問中の皇太子殿下御夫妻は26日午前、長浜市の県立長浜ドームで開催された第29回全国「みどりの愛護」のつどいに出席された。

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皇太子殿下御夫妻が彦根城博物館に到着された=26日午後、滋賀県彦根市

 皇太子殿下はあいさつで「豊かな緑は、地球温暖化の防止や生物多様性の保全などのさまざまな環境問題を改善するとともに、災害の防止にも大きな役割を果たしています」と述べ、緑化運動の重要性を指摘された。

 御夫妻は式典後、会場近くの琵琶湖湖岸の緑地に移動し、寿命が長いことで知られる桜の一種「エドヒガン」を記念植樹された。

 皇太子殿下御夫妻は26日午後、彦根市にある彦根城博物館を視察された。

 同博物館は国宝の彦根城天守閣と同じ敷地内にあり、彦根藩主だった井伊家伝来の美術工芸品を主に展示。御夫妻は、朱色の甲冑(かっちゅう)などを熱心に見学し、皇太子殿下は最後に「いいものを見せていただきました」と述べられた。

 御夫妻は同日夜、新幹線で帰京された。

 療養中の雅子殿下にとり、今回の訪問は半年ぶりの泊まりがけの地方公務だったが、25日には当初同行しない予定だった視察先を皇太子殿下とともに見学されるなど、元気な姿を見せた。