羽生選手ら招き春の園遊会
将棋の羽生、囲碁井山両氏も
天皇、皇后両陛下主催の春の園遊会が25日午後、東京・元赤坂の赤坂御苑で開かれた。平昌冬季五輪で活躍した羽生結弦選手や小平奈緒選手らメダリストのほか、国民栄誉賞を受賞した将棋の羽生善治さん、囲碁の井山裕太さんら約1900人が出席し、両陛下や皇族方が声を掛けて回られた。
天皇陛下が来年4月30日に退位することが決まって以降、初の園遊会。両陛下が主催する平成の園遊会は、今秋と来春の残り2回となる見通しだ。療養中の皇太子妃雅子殿下も出席された。
天皇陛下からけがについて尋ねられた羽生選手は、「練習できない期間も学べることがたくさんあった」と振り返り、解剖学や体の動かし方を勉強していたと説明。陛下は「非常に進歩があったわけですね、その間にね」とうなずき、「いい成果をあげてね、本当におめでとう」と祝福された。
主将を務めた小平選手はあでやかな着物姿で出席。「選手のみなさんが頑張って、それぞれの競技で本当にきれいな花を咲かせてくださいました」と両陛下に報告した。
将棋の羽生さんは「1試合すると疲れるんですか」と天皇陛下に尋ねられ、「2日間の試合ですと体重が少し減ったりするときがあります」と対局の厳しさを解説。井山さんも両陛下や皇族方と交流し、「光栄で背筋が伸びる思い。忘れられない日になったと思います」と話していた。