両陛下、お二人の和歌展鑑賞
天皇、皇后両陛下は19日午前、東京都板橋区の日本書道美術館を訪れ、お二人の和歌を各界の文化人らが揮毫(きごう)した書を展示した「天皇陛下御製皇后陛下御歌展」を鑑賞された。3日間の鹿児島県の離島3島訪問を終えた翌日だったが、熱心に作品を見ながら思い出話に花を咲かせていた。
皇太子夫妻時代も含めたお二人の和歌計160首を書にして展示され、5回目の今回は来年の平成30年を前に企画された。天皇陛下は、元日早朝の宮中祭祀(さいし)を詠んだ歌について、「ちょうど(皇居・宮中三殿の)神殿の頃に(夜が)明けてくる」と説明。皇后陛下は、皇太子殿下の成年の際詠んだ、通常の和歌より長い「長歌」について「後にも先にも一つだけです」と話しておられた。