両陛下、ドゥテルテ比大統領と御会見
天皇、皇后両陛下は31日午後、来日中のフィリピンのドゥテルテ大統領と皇居・御所で会見された。両陛下と大統領は初対面。昨年10月に来日した際も会見が予定されていたが、当日朝に三笠宮殿下が薨去(こうきょ)したため取りやめになっていた。
午後3時半すぎ、パートナーのアバンセーニャさんとともに車で御所に到着した大統領は、玄関で出迎えられた両陛下に緊張した様子で深く一礼。天皇陛下と握手を交わし、英語で「お会いできて光栄です」とあいさつした。
宮内庁によると、25分ほどの会見では、両陛下の2度のフィリピン訪問や自然災害などが話題になった。天皇陛下が「先の大戦では多くのフィリピンの人たちが犠牲になりました」と述べられると、大統領は「両国は川の流れのように過去を乗り越えて、今日の素晴らしい関係を築いてきました」と応じたという。