両陛下、福岡・大分で豪雨被災者お見舞い
家族犠牲「本当に残念」
九州北部豪雨の被災地見舞いと第37回全国豊かな海づくり大会出席などのため福岡県入りした天皇、皇后両陛下は27日午後、豪雨で甚大な被害を受けた福岡県朝倉市と大分県日田市を訪れ、被災者らと懇談された。
朝倉市役所杷木支所では、家族を亡くした同市と東峰村の被災者6人と御懇談。紺色のジャンパー姿の天皇陛下は、妻と臨月の娘、1歳の孫を一度に失った朝倉市の渕上洋さん(65)らの話に耳を傾け、「本当に残念なことでしたね」と慰めの言葉を掛けられた。
続いて訪れた日田市役所では、同市の被災者5人と御対面。自宅や仕事を失い、「もしも夢だったらどんなに幸せだったか」と話す伊藤元裕さん(65)らの話に真剣な表情で聞き入られた。伊藤さんは「心に響くお言葉と優しい目で語りかけて下さり、両陛下のお人柄が心にしみてうれしかった」と感動した様子だった。
両陛下は両県で災害対応に尽力した自衛隊などの関係者とも面会された。