陛下「明るく穏やかな年に」
皇居で天皇誕生日の一般参賀
平成最多、3万8588人
天皇陛下の83歳の御誕生日を祝う一般参賀が23日、皇居で行われ、陛下は「来年が明るく穏やかな年となることを念じ、皆さんの健康と幸せを祈ります」と述べられた。
退位の意向を示唆した陛下のビデオメッセージ公表後、皇居での一般参賀は初めて。宮内庁によると、陛下が結婚50年と即位20年を迎えた2009年の3万560人を上回る3万8588人が訪れ、天皇誕生日の参賀者としては即位後最多となった。
陛下はあいさつで、22日に起きた新潟県糸魚川市の大規模火災に触れ、「多くの人が寒さの中、避難を余儀なくされており、健康に障りのないことを願っています」と被災者を気遣われた。
陛下は午前中に計3回、皇后陛下、皇太子殿下御夫妻、秋篠宮殿下御夫妻と長女眞子殿下、次女佳子殿下と一緒に、宮殿・長和殿のベランダに姿を見せ、手を振って祝意に応えられた。
午後には宮殿で祝宴が開かれ、皇族方や安倍晋三首相らが出席。陛下は「国の発展と国民の幸せを祈り、併せて一同の健康を祈ります」と述べられた。
続いて外交団との茶会に御出席。夕方からは二重橋などのライトアップが行われた。
10月の三笠宮殿下の逝去を受け、三笠宮家と高円宮家の皇族方は誕生日行事を欠席された。