三笠宮殿下「御舟入」


両陛下らお別れの御弔問

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天皇、皇后両陛下は弔問を終え、三笠宮邸を出られた=28日午後、東京・元赤坂の赤坂御用地(代表撮影)

 27日に100歳で薨去(こうきょ)された三笠宮親王殿下の一般の納棺に当たる「御舟入(おふないり)」の儀式が28日夕、赤坂御用地(東京都港区)にある三笠宮邸で営まれた。喪主の三笠宮妃百合子殿下(93)ら皇族方や親族が見守る中、宮邸の食堂に安置されたご遺体はひつぎに移された。 これに先立ち、天皇、皇后両陛下も弔問のため午後3時半ごろ三笠宮邸を訪問。5分ほど滞在し、ご遺体とお別れをされた。午後5時ごろ営まれた御舟入の儀式に続いて、ご遺体にお別れの拝礼をする「拝訣(はいけつ)」が行われた。百合子殿下がひつぎのそばで見守る中、皇太子殿下御夫妻、秋篠宮殿下御夫妻らも参列し、一人一人が三笠宮殿下とお別れをされた。

 三笠宮邸では28日以降、午前9時から午後7時まで一般の記帳を受け付けており、同日午後も雨が降る中、多くの人が記帳に訪れていた。宮内庁によると、同日の弔問者数は1030人に上った。本葬に当たる「斂葬(れんそう)の儀」は11月4日に豊島岡墓地(文京区)で営まれる。