紀子殿下 54歳に


眞子殿下の気持ち「尊重」

 秋篠宮妃紀子殿下は11日、54歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち、宮内記者会の質問に文書で回答。新型コロナウイルスの対応に当たった医療従事者らに謝意を示し、「早く感染症の状況が落ち着いて、人々がおだやかに暮らせる日の来ることを願っております」とつづられた。長女眞子殿下(28)の結婚延期については「長女の気持ちをできる限り尊重したい」との考えを示された。

秋篠宮妃紀子殿下は赤坂御用地でカリンの木を眺められた=8月14日、東京都港区(宮内庁提供)

秋篠宮妃紀子殿下は赤坂御用地でカリンの木を眺められた=8月14日、東京都港区(宮内庁提供)

 新型コロナ感染拡大後はオンラインで各分野の専門家から話を聞き、8月には全国高校総合文化祭総合開会式の動画中継を視聴。「コミュニケーションの可能性を広げている」とオンラインを評価する一方、人が直接会うことの良さも多くあるとして、「状況に応じた豊かなコミュニケーションのあり方について、今後も考えていきたい」と記された。

 延期発表から2年半たった眞子さまの結婚に関しては「対話を重ねながら、親として娘の気持ちを受け止め、一緒に考えていくことが大切」と説明。「共感したり意見が違ったりすることもあります」と明かした上で、現状や見通しについての回答は控えたいとされた。次女佳子殿下(25)の結婚や将来についても「本人の考えに耳を傾け、対話を大事にしていきたい」と答えられた。

 また、天皇陛下の即位関連行事が無事行われたことを「大変よろこばしく思っております」と述べ、今後も秋篠宮殿下(54)と一緒に天皇、皇后両陛下を支えていくとされた。