両陛下、伊勢神宮に即位御報告


外宮で「親謁の儀」

 三重県を訪問中の天皇、皇后両陛下は22日午前、伊勢神宮(同県伊勢市)の外宮で、即位の礼や大嘗祭など一連の即位の儀式を終えたことを報告する「親謁の儀」に臨まれた。

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伊勢神宮外宮を参拝された天皇陛下(写真左)と皇后陛下=22日午前、三重県伊勢市(代表撮影)

 両陛下そろっての伊勢神宮訪問は、皇太子夫妻時代に長女愛子殿下を連れて参拝された2014年7月以来。上皇御夫妻も今年4月、退位を報告するため参拝されている。

 天皇専用の伝統装束「黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)」を身に着けた天皇陛下は午前10時半ごろ、ほろ付きの儀装馬車で外宮行在所(あんざいしょ)を出発し、衣食住の神とされる豊受大神を祭る外宮の「正宮」へ。雨が断続的に降る中、皇位の証しとされる剣と璽(じ)を持つ侍従らと共に正殿へと進み、玉串をささげて拝礼された。

 十二単(ひとえ)姿の皇后陛下は陛下の参拝の後、御料車で正宮に進み、拝礼された。宮内庁によると、皇后さまは重い馬アレルギーがあり、即位パレードで使われたオープンカーの使用が検討されたが、雨天のため御料車での移動となった。

 両陛下は23日午前、皇室の祖先神とされる天照大神を祭る同神宮の内宮を参拝。同日夕、JR名古屋駅経由で陸路帰京される。