両陛下が三重県入り、伊勢神宮に即位報告へ
天皇、皇后両陛下は21日午後、伊勢神宮で即位したことを報告する「親謁の儀」に臨むため、2泊3日の日程で三重県伊勢市入りされた。神宮訪問に当たり、天皇陛下は皇位の証しとされる剣と璽(じ)を持参した。
両陛下は午後0時45分ごろ、臨時の新幹線で東京駅を出発。名古屋駅で近鉄特急「しまかぜ」に乗り換え、同4時半ごろ伊勢市の近鉄宇治山田駅に到着された。剣と璽は黒いケースに収められ、駅ホームなどでは侍従2人がささげ持って両陛下の後に続いた。
両陛下はこの日、伊勢神宮の内宮にある皇室の宿泊所「行在所(あんざいしょ)」に滞在。22日午前に外宮、23日午前に内宮で親謁の儀に臨み、夕方帰京される。
参拝の際、天皇陛下は儀装馬車で、皇后陛下は10日に行われたパレード「祝賀御列の儀」で使われたオープンカーで参道を進む予定。宮内庁によると、皇后陛下は重い馬アレルギーがあり、天井がある車だと十二単(ひとえ)や髪に付ける装飾品などに影響する可能性があるためという。