教育正常化運動を進める全国教育問題協議会の…
教育正常化運動を進める全国教育問題協議会の「全教協ニュース」第276号に「左翼人権派の子供観」と題して、教師OBの(山)氏(イニシャル)が執筆している。
日本の人権団体「ヒューマンライツ・ナウ」が、小学校などで行われている組み体操について「極めて危険で重大な事故も起きているのに、日本政府は子どもを守る方策を十分に講じてこなかった」とする報告書をこの1月、国連の「子どもの権利条約委員会」へ提出したことを受けたものだ。
(山)氏は「子供の生きる権利を大人が守るのは当然」で、組み体操が行われる個々の現場で細心の注意が必要だが、「組み体操が子供の権利をも侵害しているとして訴えるイデオロギーには反対」と追及している。
さらに彼らは「教育の最大の秘訣は教育をしないことで大人によって抑圧されるべきでないという考えに立(っている)」「子供の躾や教育すら子供の人権侵害とするイデオロギー」が根底にあると断じている。
くだんの報告書の訴えはその後、国連の同委員会が発表した勧告の中には盛り込まれなかった。しかし同委員会が審議過程で、(山)氏が指摘する左翼人権派の子供観をどれほど見極めていたかは分からない。
現在、国内では児童虐待が大きな社会問題となっている。しかしそれを奇貨として、伝統的家族観や長幼の序などの価値観をなし崩しに破壊するような動きには厳しく対処しなければいけない。