文部科学省が昨年告示した「中学校学習指導…
文部科学省が昨年告示した「中学校学習指導要領」で、2021年度以降、必修の武道の例として柔道、剣道、合気道など8種目に加え、「銃剣道」が選ばれた。
銃剣道は国体の種目の一つだが、知名度はいまひとつ。樫(かし)の木で作られた木銃で相手よりも早く喉、小手、胸などを突いて「一本」を狙う競技で、剣道と同様、競技時間の割に運動量が多いのが特徴だ。
若い世代の今後の活躍を期待し一昨日、埼玉県朝霞市の陸上自衛隊朝霞駐屯地の剣道場で行われた「プラチナキッズ体験教室」(公益財団法人埼玉県体育協会主催)を見学した。国際大会で活躍できる選手を発掘・育成する埼玉県のプログラムの一環で、11人の小学生男女が参加した。
木銃を初めて握った児童がほとんど。最初その手触りに戸惑いを見せる子もいたが、すぐに慣れ指導員の演じる形を学んでいた。1時間半ほどの練習に汗を流し、最後は指導員相手に鋭い突きを入れる子も。
指導員の今澤雅一錬士六段は「勝負の厳しさに身を置く中で、強い自分をつくることを目指してほしい」と武道の心得について訓示。同県行田市在住の6年男児は「ふだんは器械体操をしていますが、たいへん面白かったので、またやりたい」と話していた。
以前、公式戦を1度見たが、選手たちの気迫がじかに伝わり興奮させられた。日本の古武術の伝統を引き継いでおり、自衛官の中に有段者が多い。もっと普及させたい武道の一つだ。