散策好きの新名所
地球だより
友人の誘いでクレムリン近くの旧ロシアホテル跡地に出来たザリャディエ公園を初めて訪れた。ここは観光客が訪れるだけでなくモスクワ市民の新たな憩いの場にもなっており、これからは日本人観光客が必ず足を運ぶクレムリンや赤の広場、ヴァシリー寺院と共にモスクワ川岸までの散策コースになること間違いなし。
その公園内は緑地が整備され、白樺の林も造られた。珍しいシベリア・ツンドラの植物が植樹されている。
目玉は、モスクワ川にA字型に突き出た展望橋。橋桁がなくクルーザー船を見下ろせるように宙に浮いているがそこからの景観はまた絶景。同時に「この橋こんなに人が乗っても大丈夫なの」と思える恐怖感も味わえる。
さらに、オムニバスを視聴できる情報館があったり、ロマノフ歴史博物館と共にその一角に正教会群が佇(たたず)んでいたり、見る者を飽きさせない。
最も気に入ったのはフード館。ロシア連邦全ての食を味わえる食堂街があり、驚いたことに値段も良心的に設定してあった。新鮮な海産物コーナーでの人気はロシア風寿司だ。刺身も食べられる。
この公園はまだ海外では知名度は低いが、2018年世界の建築コンペMIPIM賞を受賞、海外旅行客の人気ランクもこれから上がるだろう。
何よりも散歩好きのロシア人にはすっかり新名所となっている。これからの季節が最高だ。