世界一のスケートリンク
地球だより
世界一巨大なスケートリンクがモスクワの全ソ連万博跡のヴェーデンハー博覧センターに特設された。一度に4500人以上が滑れる。面積では2万5000平方メートルと東京ドーム半分強ほどの広さで、既にギネス認定済みとか。幾つかのセクションに分かれていて 「恋人たちの並木道」など夜のデートコースには欠かせない名所となった。
冬の屋外スケートリンクといえば今までは赤の広場に、小じんまりと設けられるリンクが有名で観光客も十分楽しめたが、エンターテインメント性で比較してもヴェーデンハー・巨大リンクには及ばないだろう。
夜は氷に埋め込まれたダイオードが美しく輝き、アニメ映像が氷の下に映り、飽きない。モスクワ市民も大喜びだ。最近のモスクワ市内の公園はほとんどが無線通信WiFi(ワイファイ)のフリー・エリア。長い時間、気兼ねなく携帯を使いながら過ごせる。
公園で過ごして最近発見したことがある。スケートを滑れないロシア人が意外に多いことだ。ロシア人なら滑るというのがそもそも先入観だったのかも。
冬のロシアでは、どこにでもあるバスケットコートに、水を全面に張れば即スケートリンクとなる。サッカー好きの少年たちは氷点下の氷上で、アイス・ホッケーならぬアイス・サッカーを楽しんでいる。日本なら危険ということですぐに禁止されることだろう。ロシア人にはいろいろな「耐性」が自然に育まれていく。
(N)