トランク・オア・トリート


地球だより

 秋の人気行事ハロウィーンは、米国の子供たちにとって天国のようなお祭りだ。男の子ならバットマンやスパイダーマン、女の子ならディズニーアニメのプリンセスなど、大好きなキャラクターに仮装し、お菓子を求めて近所の家を訪ね歩く。「トリック・オア・トリート(ご馳走をくれないといたずらしちゃうぞ)」がお菓子をもらう際の決まり文句だ。

 近年、教会などが主催するハロウィーン行事として広がりつつあるのが、「トランク・オア・トリート」というイベント。トランクにハロウィーンの装飾を施した自動車を並べ、そこで子供たちにお菓子を配るというものだ。

 近隣の家を訪問するのと違い、一つの場所でまとめてお菓子をもらえるため、小さな子供を抱える家族にとっては実にありがたい。また、見知らぬ家に入らなくて済み、安全性が高いのも大きな魅力だ。他の子供たちの仮装や工夫が凝らされたトランクの装飾を見られるのも楽しい。

 4歳になった我が家の娘もハロウィーンが大好き。トランク・オア・トリートは教会によって開催の日時が異なるため、今年は4カ所連れて行った。1カ所でもかなりのお菓子をもらえるが、その4倍となるとものすごい量。1年分のおやつが集まったのではないかと思うほどだ。

 ハロウィーンを境に、娘のお菓子箱の数は一つから三つに増えた。本人は大喜びだが、親としては虫歯や健康が心配。4カ所も連れて行ったのが良かったのかどうか…。

(J)