ATMで感電死
地球だより
タイ南部トランで15日、現金自動預払機(ATM)に触った女児(2)が感電死した。
女児は姉(16)がガソリンスタンドにあるバンコク銀行のATMでキャッシュを引き出している際、隣のサイアム銀行のATMに接触し、意識を失い崩れ落ちるように倒れた。女児は直ちに病院に搬送され手当てを受けたものの、昏睡(こんすい)状態から目覚めることなく死亡が確認されている。
事故が起きたATMはこれまでにも利用者がたびたび感電し苦情が出ていたもので、一時は「故障中」との貼り紙があったとされる。
要は適当な修理か、だましだまし使うなど、いいかげんな管理が続いたもようだ。タイの電圧は家庭用でも200ボルトと高く、幼児には危険だ。
タイでは暴風雨に見舞われた時など、電柱からむき出しの電線が火花を散らしながら、風に舞うようなことがあったり、ネズミが電線をかじってショートさせて火災を引き起こしたりと電気による事故は枚挙にいとまがない。
なおサイアム銀行は声明を発表し、事故原因については警察と電力公社の調査を待つものの、現時点では不明とした上で、女児の葬儀費用を負担するなど遺族支援を約束した。
タイはこれから本格的な雨期に入る。雨期に付き物が雷。だが、タイでは自然界の高圧電気も怖いが、人災の方の電気事故も怖い。
(T)