韓国紙セゲイルボを読む rss

安倍首相発言に虚を突かれた韓国

韓国紙セゲイルボ 慰安婦は「人身売買の犠牲者」  安倍晋三首相が日本軍慰安婦を「人身売買の犠牲者」と表現したことで、同首相の米議会上下両院合同演説内容を注目してきた韓国政府は虚を突かれた格好だ。  安倍首相は3月27日、…

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建国の大統領・李承晩 寂しい誕生日の祝膳

韓国紙セゲイルボ  貧しい港街を世界4位の金融センターとして育て上げたシンガポールの国父リー・クアンユーが死去した。このアジアの巨人も権力を世襲させ、息子、娘、嫁が政・財界を押さえ、市民生活にまで介入して批判を受けた。そ…

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「正義の女神」のハンコ代

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  彼は“盲目の判事”だった。立派な両目を持っていても、法廷でだけは盲人のように振る舞った。裁判が始まると白い布で両目を覆って判事席に座る。全ての書類は裁判所の書記が代わりに読む。もっ…

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朝鮮史に見る「根拠ない自信」

韓国紙セゲイルボ 中国のくさび戦略 深刻に  率直に言って、歴史ドラマ『懲泌録』は気に入らない。劇的面白みのことではない。歴史を扱ったものなら、正直であるべきだが、そうではないからだ。  壬辰倭乱(文禄・慶長の役、159…

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韓米日同盟体制の強化を牽制する中国

韓国紙セゲイルボ  中国の立場で現在の韓半島および北東アジアの地形はとても複雑だ。米国の「アジア回帰政策」と、それに伴う中国包囲あるいは韓米日同盟体制の強化は大きな脅威になっており、特に韓国の米国との一方的な同盟強化は少…

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メガネの日

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  「視力がだんだん落ちてきて経典の文字は眼鏡でなければ読みづらい」「眼鏡を掛けて朝廷に出れば見る者たちが驚くだろうから、6月に自ら行う政務も実行は難しいだろう」  朝鮮第22代王の正…

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米大使襲撃事件が気付かせたもの

韓国紙セゲイルボ 外交官は自国の国益守る存在  リッパート駐韓米国大使が襲撃された消息を聞いて、数年前の趙承熙(チョスンヒ)事件を思い出した。2007年4月16日、韓国と米国を驚かせた事件だ。  当時バージニア工科大4年…

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一連の事件に共通する「怒り調節障害」

韓国紙セゲイルボ  最近相次いだ銃器乱射、保育園児童虐待、大韓航空機の回航、米大使襲撃事件など、これらの被疑者の共通点は「怒り調節障害」の患者であるという点だ。彼らは自ら怒りを調節できず、極端な行動に出てしまった。  健…

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自殺の特効薬

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  『一輪の花を手折るのは、宇宙の一部分を手折ること。一輪の花を咲かせるのは、数万個の星をきらめかせることだ』。哲学者のオショウ・ラジニーシの言葉のように、あらゆる生命の価値は絶対的で…

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米国の金利引き上げ、中国経済直撃の見方

韓国紙セゲイルボ  韓半島の地政学的な特性上、強大国の影響を強く受ける韓国は韓米、韓中関係が安保・経済など多方面で非常に重要だ。  中国政府は全国人民代表大会と全国人民政治協商会議が終われば、まさに国内外の経済的問題解決…

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国会議事堂の梟

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  国会が“通法府”という汚名を着せられた時代があった。青瓦台(大統領官邸)の指示を受けて行政府が注文する法案を通過させる下手人の役割を果たした。その時代に比べると国会の地位は蒼海(そ…

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統一政策、まず目標を明確に

韓国紙セゲイルボ 成果見えず漂流の懸念も  「統一大当たり」を打ち出した政府の統一議論を見守りながら、政策の目標と手段に対する構想はあるのかとの疑問を消せない。議論は溢(あふ)れ出るのに、具体的成果が見えない現況は、統一…

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閣僚人事聴聞会このままで良いのか

韓国紙セゲイルボ  朴槿恵(パククネ)政府の第2代国務総理として李完九(イワング)元セヌリ党院内代表が辛うじて国会承認を受けて就任した。  朴政府スタート以後、高位公職者総62人中、本人の疑惑で辞退したり、野党の反対を押…

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春が近づく音

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  春が近づく音は静かだ。春の歌はかすかに聞こえてくる。深い山奥の穴蔵の軒に垂れた数十のつららは春雪が溶けるように溶け去り、大雪が降った後に餌を探して村まで下りてきていた獣たちも知らな…

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帰化筆記試験の復活?

韓国紙セゲイルボ 米の言語サービスに学べ  米国女子プロゴルフ協会(LPGA)が選手たちの「英語使用義務化」を試みて諦めたことがある。「選手たちの効果的な疎通」を言い訳に、一定の英語水準を充足できない選手は試合出場を停止…

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グローバルテロ対策でジレンマ抱える韓国

韓国紙セゲイルボ  仏風刺画週刊紙シャルリエブドへのテロ事件、デンマークのコペンハーゲンで発生した銃器乱射事件などの裏面には、宗教と表現の自由、キリスト教とイスラムの宗教対立と文化衝突、反ユダヤ主義など複合的葛藤がある。…

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JPの死生観

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  夫が出掛ける間際に語った。「神の加護があればまた会えるだろう。そうでなければ銃殺された非常にぶざまな顔を見ることになる」。1961年、5・16軍事クーデター前日の朝だった。夫人は妊…

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「統一大当たり」と四面楚歌

韓国紙セゲイルボ 鍵握る人材登用と内部団結  「四面楚歌(そか)」は楚の覇王・項羽が垓下(今の安徽省)で劉邦の軍に包囲された時、劉邦の兵士が楚の歌を歌うことによって、項羽をして戦意を喪失せしめた逸話だ。今日、四面楚歌は朴…

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真の韓国文化発信する劇場「圓覺社」の復元

韓国紙セゲイルボ  1990年代後半から始まった韓流ブームは韓国を全世界に知らせることに寄与した。ドラマ、Kポップなど文化コンテンツは中国や日本、欧州まで人気を呼んでいる。  しかし、これらは世界の口に合うように脚色され…

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ビリに与える奨学金

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  ヨーロッパでは大学を“象牙の塔”という。「物欲と現実的な利害を離れて真理を探究する大学の学問世界が象牙のように清く孤高だ」という意味だ。19世紀フランスの批評家サントブーブがロマン…

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外国人観光客1000万人時代の影 劇場内の案内放送は韓国語だけ

韓国紙セゲイルボ  6165万2158人。韓国法務部が発表した昨年の出入国者数だ。韓国全体の人口より多い。歴代最大値だという。この中で観光や訪問目的で韓国を訪れた外国人は1048万6992人。今や外国人観光客1000万人…

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李明博前大統領回顧録出版騒動が残したこと

韓国紙セゲイルボ  時宜を得ぬ李明博(イミョンバク)前大統領の回顧録出版が政界に小さくない波紋を起こしている。  回顧録は真実に基づく時にこそ、初めて意味があり歴史的価値がある。だが、大部分は自身の合理化や正当化に陥り、…

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人民裁判

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  「ある日、“補給闘争”に出ていた隊員たちが10人ほどの反動分子を引っ張ってきた。その中には老人と女性も入っていた。人民裁判が開かれ、殺す方法について意見が分かれたが、結局、棍棒(こ…

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