米国の金利引き上げ、中国経済直撃の見方


韓国紙セゲイルボ

 韓半島の地政学的な特性上、強大国の影響を強く受ける韓国は韓米、韓中関係が安保・経済など多方面で非常に重要だ。

 中国政府は全国人民代表大会と全国人民政治協商会議が終われば、まさに国内外の経済的問題解決と政治風土醸成のための改革および強大国の夢を達成するための軍事力・外交力強化に邁進(まいしん)するだろう。

 その中で中国は在韓米軍に高高度迎撃ミサイル(THAAD)を配置すれば、韓中関係に大きな障害となると警告し、経済的には中国主導の機構である「アジアインフラ投資銀行」加入を勧めている。

 現在、人民元の価値は2012年末以後最低で、昨年の成長率は7・4%で1990年以後最低だった。今年の目標値も7・0%と低くなった。一方、2008年以後、米国はゆっくり経済が回復しており、議会上下院では共和党の影響力が増大した。

 学者は今年の米中関係は軍事外交的摩擦より経済的対立が深刻化するとみている。米国金利が引き上げられることで、中国内の景気と輸出景気が順調でないという展望だ。米金利引き上げで中国に投資されたドルが米国に還流し、中国人民が安全のために海外資産確保に関心を高めるならば、中国経済は大きな危機に直面する。

 今年の米中関係は米国の東アジア政策と金融政策が中国の経済と北東アジア国際政治にいかなる影響を及ぼすのか、成り行きが注目される。

(金珍鎬〈キムジンホ〉檀国大教授・国際政治学、3月10日付)

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。