韓国紙セゲイルボを読む
議論40年、関心高まる韓日トンネル
韓国紙セゲイルボ 今年4月のソウル・釜山市長補欠選挙と来年の大統領選挙を契機に、韓日トンネルへの政界と学術界の関心が高まっている。社団法人韓日トンネル研究会は最近、韓日トンネルに対する40年間の研究を多様な側面から分析…
軍隊内の暴力
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 中曽根康弘元日本総理の回顧談だ。彼が1941年、海軍主計将校に任官し、部隊に行くや否や、上級将校が部下を指揮する方法を講義したが、その内容は呆(あき)れるものだった。上級将校は、中…
哲学、ビジョン示せぬ韓国大統領候補たち
韓国紙セゲイルボ 各陣営は戦略の練り直しを 来年3月9日に実施される第20代大統領選挙まで、あと半年となった。新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的流行)、気候変動、米中覇権競争、少子高齢化、社会両極化(格差拡…
韓日関係は日本のトップが問題なのか
韓国紙セゲイルボ より大きな山は対韓強硬世論 今や韓国も日本も政治の季節だ。韓国が来年の大統領選挙で既に選挙局面に突入すれば、日本も間もなく自民党総裁選と衆議院選挙によって選挙局面に入る。議院内閣制の日本では多数党の総…
秋の長雨
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 昨日が処暑だった。二十四節気の14番目に当たる処暑は、立秋と白露の間にある。夏が過ぎ、秋の気配が表れる時だ。耳元を騒がせていたセミの鳴き声の代わりに、コオロギの鳴き声が朝夕を支配し…
アフガン事態を通してみた韓米同盟、対中国の“戦略的曖昧性”捨てよ
韓国紙セゲイルボ タリバンのカブール占領以後、バイデン米政権の対外政策が非難されている。米国がアフガンにもっと駐留して超強大国の責任を全うすべきだった、と。 一部では、いま在韓米軍が撤退すれば韓国はどうなるのかと心配…
参戦手当
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 「お前たち(米軍と南ベトナム軍、韓国軍)がわが方の軍人10人を殺す時、われわれ(北ベトナム軍)はお前たち側の1人を殺すが、結局、へたばるのはお前たちだ」 ベトナムの国父であり初代…
二度と“五輪ボイコット”と主張するな
韓国紙セゲイルボ 選手の汗と涙が国民を慰める 東京五輪が終わって1週間過ぎたが余韻はまだ消えていない。“神弓”の系譜を継ぐアーチェリー3冠王アン・サン、走り高跳びで韓国新記録を樹立した禹相赫、最後まで闘魂を発揮して感動…
兵役特例論議
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 2018年10月、国会文化体育観光委の国政監査は、野球の宣銅烈・国家代表チーム監督が証人として出席する前代未聞の事態となった。同年のジャカルタ・パレンバンアジア大会で兵役特例の恩恵…
外交・安保の眼目、大統領選で検証を
韓国紙セゲイルボ 専門家だけの政策決定は時代錯誤 大統領選挙で候補者の力量について、どれくらい丁寧に検証されるかが課題だが、その中の一つが国際政治に対する見識と眼目だ。しかし、大韓民国の大統領選挙で外交・安保イシューが…
中国の私教育禁止
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 「朝鮮の両班や裕福な人たちは子供の教育に多く神経を使っており、非常に幼いときから先生をおいて(漢)文の勉強をさせているが、これはこの民族が非常に重視することだ。子供たちは一日中おし…
世論操作は民主主義破壊の重罪、側近有罪確定に文氏は沈黙
韓国紙セゲイルボ 大法院(最高裁)は2017年大統領選挙を前後して「ドゥルキング一党のインターネット書き込み世論操作」事件で起訴されていた金慶洙(キムギョンス)前慶南道知事に対し懲役2年を確定した。 金前知事は判決直…
確率0・0008
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 われわれの体は神秘そのものだ。生命の物質であるタンパク質の分子をつくろうとすれば、アミノ酸を順序通りに連結しなければならない。例えば、タンパク質の一種コラーゲンを作るためには105…
文大統領、東京五輪開会式出席見送り
韓国紙セゲイルボ 雰囲気変えた日本公使発言 東京五輪(開会式)出席を韓日関係復元の契機にするという文在寅(ムンジェイン)大統領の訪日構想がついに消え去った。大統領府は開会式4日前の19日、交渉決裂を公式発表して大統領の…
大韓民国を明かせ
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 人の最期の言葉はその人の人生を雄弁に物語る。(南)大西洋の孤島で流刑生活を送ったナポレオンは永眠にあたっても祖国フランスを忘れなかった。彼は「余が愛したフランス国民に囲まれてセーヌ…
尹錫悦・大統領選候補の成功条件
韓国紙セゲイルボ 最初の関門は道徳性検証 来年3月に行われる21代大統領選挙に与党「共に民主党」は9人、野党「国民の力」は13人の候補者が出馬の意向を示し、各政党は候補者選びを興行させて支持率を上げようと全力をふりしぼ…
ピマッコル金属活字
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 ピマッコル。ソウル鍾路通りの裏通りだ。その歴史は朝鮮時代に遡(さかのぼ)る。大通りを行き来する高官たち。平民と下級官吏たちは彼らと出会わないようにしようと、裏通りを好んで使った。そ…
勇将だった検事・尹錫悅の敵は自分自身
韓国紙セゲイルボ 国民の中に入る政治家へ 自身の誤りに対する態度は概して二通りに分かれる。誤りを正すのと正さないこと。詳しくみると、後者も二つに分かれる。知らずに正せない場合と知っていても正さない場合だ。どちらの方を選…
21世紀の文字の獄
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 中国の明を建国した洪武帝(朱元璋)は出身が卑賤だった。彼は自分の芳しくない過去を思い起こさせる文章を書いた人々を全て処刑した。皇帝の徳を称賛した文人は、坊主頭の僧侶を連想させる「光…
指導者クラスの政治家と「責任倫理」、誤り認め応分の責任を取れ
韓国紙セゲイルボ 政治家、特に指導者クラスの政治家が正しく留意しなければならない問題がある。他でもない責任倫理だ。いくら良い趣旨や正しい目的をもって事を遂行したとしても、結果が良くなければ弁解の余地なく、責任を取らなけ…
大統領の息子の自慢
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 (朝鮮時代に)郡守まで務めた土亭李之★(イジハム)(土亭は号)は家族の生計のため川で魚を釣っていた。ある日、彼の娘が父が釣った魚を市場に出して売った。娘は母にお金を見せながら、「父…
国交正常化56周年も遠ざかる韓日、容易でない信頼関係の回復
韓国紙セゲイルボ 最近主要7カ国(G7)首脳会議を契機とした韓日会談が不発に終わり、連日“相手のせい”にする攻防が続いている。事情がどうであれ、せっかく用意された機会をいかして、どんな形であれ自然に開かれると期待された…
青瓦台のミス
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 金泳三(YS)政権の任期末に大統領の次男である賢哲氏が国政介入事件で逮捕された。その頃、金融界の高位関係者は「青瓦台(大統領府)の報道資料に誤字が出ていることを見て、政権がダメにな…