櫻田 淳
太平洋での日比提携の可能性
東洋学園大学教授 櫻田 淳 国際安全保障の枠組みに 画期的な天皇皇后両陛下行幸 過刻の天皇皇后両陛下のフィリピン行幸は、日本と東南アジア諸国との関係を紡ぐ上で画期的な意義を持つものであった。 就中、天皇陛下が歓迎晩餐…
寛容な東のイスラム圏を護れ
東洋学園大学教授 櫻田 淳 連関するISと南シナ海 重要な対インドネシア2+2 2015年の国際政治の焦点を二つの言葉で表現するならば、それは、「ダーイッシュ」(過激派組織IS=「イスラム国」=イスラミック・ステートの…
対中韓関係は「半身の構え」で
東洋学園大学教授 櫻田 淳 幻滅に近い日本の感情 生命線視した戦前は大失敗 約3年半ぶりに再開された日中韓首脳会談は、来年以降の「定例化」という成果を残したと報じられた。この首脳会談を機に日中関係や日韓関係の膠着が打開…
若者のデモを称揚する無責任
東洋学園大学教授 櫻田 淳 大人が煽る安保法制反対 教養で政治参加の作法教えよ 安全保障関連法案(19日成立)審議の過程で世の耳目を集めたのは、国会議事堂周辺で開かれた法案反対デモに多く若者達が加わった風景であったけれ…
武官に報いる「名誉の階梯」
東洋学園大学教授 櫻田 淳 諸外国並みの顕彰制度を 制度上の貧困が際立つ現状 現下の政局の焦点は、集団的自衛権行使を織り込んだ安全保障法制整備の行方である。多分、安保法制それ自体は、「自民、公明+維新・橋下系」の賛成で…
日米新「蜜月」時代の沖縄問題
東洋学園大学教授 櫻田 淳 知事訪米の土産は何か 被害者意識で物事語る陥穽 4月下旬以降の安倍晋三(内閣総理大臣)の訪米は、黒船来航以来、160年に及ぶ歴史の中でも時代を画する意義を持つものである。 日米首脳会談に際…
AIIBと「無信不立」の訓戒
東洋学園大学教授 櫻田 淳 周辺国の信頼低い中国 「期待」だけ先行した枠組み 中国主導のAIIB(アジア・インフラ投資銀行)が57カ国・地域を創設メンバーとして迎えつつ、発足する運びとなったことは、日米両国には、WB(…
歴史摩擦と「独の教訓」の限界
東洋学園大学教授 櫻田 淳 日中韓に要る同等の努力 違い認識するメルケル首相 日本を含む東アジア諸国にとっては、「戦後70年」とは、歴史認識に絡む摩擦が燃え盛る局面になったようである。歴史が「他人の経験」の集積であるな…
日本メディアの「ISIL」呼称
東洋学園大学教授 櫻田 淳 「イスラム国」は不適切 機械的な訳が続く知的怠惰 世界を震撼させている過激集団ISIL(THE ISLAMIC STATE OF IRAQ AND LEVANT)は、どのように呼ばれたのか。…
パリのテロと相対主義の罠
東洋学園大学教授 櫻田 淳 蛮行はイスラムと無縁 仏国民の大義と伝統脅かす フランス・パリにある風刺新聞社「シャルリー・エブド」がAQAP(アラビア半島のアルカイダ)の意を受けたとされるテロリストによって襲撃された一件…
「作法」を踏まえた言説を
東洋学園大学教授 櫻田 淳 新聞、雑誌のような活字メディアを取り巻く環境は、特に近年ではネット・メディアの隆盛によって大きく変わりつつある。新聞、雑誌のような活字メディアは、何かを伝えるという趣旨の「速報性」や「鮮烈性…
2014年の東アジア国際政治
東洋学園大学教授 櫻田 淳 浮沈象徴した露大統領 デモクラシーに怯える中国 2014年もまた、国際政治の浮沈の風景が繰り広げられた。国際政治分析は「怖い」ものを扱っている営みであるけれども、そうしたことが鮮明に現れたの…