比南部、イスラム暫定政府発足
福島 純一 2019/3/15 写真|アジア・オセアニア [会員向け]
2月22日に暫定統治機構の首相代行としてMILFのムラド議長が就任した。対立勢力であるモロ民族解放戦線(MNLF)の幹部もスルー諸島の代表として、2人いる副首相の一人に名を連ねているが、ほとんどのポジションはMILFで占められている構図だ。
ミスアリ議長を中心に、かつてイスラム教徒ミンダナオ自治区を統括していたMNLFは、バンサモロ・イスラム自治政府には反対の姿勢を示し、ドゥテルテ大統領が就任当初から主張していた連邦制への移行を強く求めている。しかし、憲法を改正する必要がある可能性もあり議論は進んでいない。
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