マケイン米上院議員死去
共和党の重鎮 大統領選に出馬
2008年の米大統領選に出馬した共和党の重鎮、マケイン上院議員が25日、死去した。81歳だった。
マケイン氏は、17年7月に悪性の脳腫瘍を患っていることが分かり、地元アリゾナ州で療養生活を送っていた。
トランプ大統領は25日、ツイッターで、「マケイン上院議員の遺族に心からの哀悼の意と敬意を表する」と述べた。
1936年、祖父、父ともに海軍大将という海軍一家に生まれた。海軍士官学校を卒業後、ベトナム戦争に従軍。67年には、搭乗機がハノイ上空で撃墜され、5年半にわたり捕虜になった。
2000年には大統領選で共和党候補に名乗りを上げ、ブッシュ(子)元大統領と党指名を争って敗北。08年大統領選では党指名を獲得したが、本選でオバマ前大統領に敗れた。
15年からは上院軍事委員長を務め、外交・安全保障政策ではタカ派として知られた。闘病中も、ロシアに対して融和的な態度を取るトランプ氏を厳しく批判し、今年7月の米露首脳会談ついては「悲劇的な過ちだ」とする声明を発表していた。
(ワシントン山崎洋介)