カンボジア、強権与党独走の総選挙
池永 達夫 2018/7/20 写真|アジア・オセアニア [会員向け]
29日実施の総選挙は、123議席の国民議会(下院)を争う5年に1度の選挙。覇を競うのは20に上る登録政党だが、実力のある政党は与党カンボジア人民党(CPP)と与党寄りのフンシンペック党ぐらいで、あとはいずれも弱小軍団だ。
下院改選前の議席は、ほぼCPPとフンシンペック党が占めている。フン・セン政権は2年前、全議席の約半数に迫る55議席を持つ野党カンボジア救国党(CNRP)を解散に追い込んだからだ。同党の有力政治家118人は5年間の政治活動禁止を命じられ、議席はフンシンペック党などに割り振られ、フン・セン政権は数の上で磐石の政治基盤を構築していった経緯がある。
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