米大統領、南北関係「数ヵ月注視」
平昌五輪、ペンス氏が出席
トランプ米大統領は10日、ホワイトハウスで開いた閣議の冒頭で、9日に行われた韓国と北朝鮮の南北閣僚級会談について「我が国だけでなく、世界にとって成功につながることがよい。これから数週間、数カ月の間、何が起きるか見ていく」と述べ、南北関係の今後の展開について注視する姿勢を示した。
10日に韓国の文在寅大統領と電話会談したトランプ氏は、今回の南北会談について文氏が「極めて良好なものだったと感じた」と指摘。その上で「われわれが(強い)姿勢を示さなければ、会談は実現しなかった」と述べ、米国が主導した経済制裁などの圧力による成果だと改めて主張した。
ホワイトハウスによると、トランプ氏は文氏との電話会談で、北朝鮮に「最大限の圧力」をかける方針を継続することで一致。また、トランプ氏は「ふさわしい時期に適切な環境」で北朝鮮との対話に応じる用意があると表明した。
一方、ホワイトハウスはペンス副大統領夫妻が、米代表団を率いて、2月9日に行われる平昌冬季五輪の開会式に出席すると発表した。日本にも立ち寄り朝鮮半島情勢について協議するほか、米アラスカ州で弾道ミサイル迎撃システムの施設を視察する。
ペンス氏の首席補佐官代理は声明で、同氏が五輪に出席することで「朝鮮半島における米国の存在感を高め、北朝鮮に米国の決意を明確に示すことになる」と指摘した。
(ワシントン山崎洋介)